PHP で開発をしていると「変数の中身を確認したい」と思う場面は多いものです。
そんなときに頼りになるのが var_dump()
。
この記事では、基本から応用まで var_dump()
の便利な使い方 を紹介します。
基本の使い方
最もシンプルな例は以下です。
<?php
$str = "Hello World";
var_dump($str);
出力結果:
string(11) "Hello World"
文字列の型(string)、文字数(11)、実際の値が確認できます。print_r()
では文字数が分からないので、文字数や型まで見たいときは var_dump()
が便利です。
複数の値をまとめて表示する
var_dump()
は 複数の引数を同時に渡せる のが特徴です。
<?php
$a = "Hello";
$b = [1, 2, 3];
$c = 123;
var_dump($a, $b, $c);
出力結果:
string(5) "Hello"
array(3) {
[0]=>
int(1)
[1]=>
int(2)
[2]=>
int(3)
}
int(123)
それぞれ独立して表示されるため、短時間で複数の変数をチェックしたいときに重宝します。
配列にまとめて出力する
配列にまとめて渡すと、1つのまとまった構造として表示できます。
<?php
$a = "Hello";
$b = [1, 2, 3];
$c = 123;
$all = [$a, $b, $c];
var_dump($all);
出力結果:
array(3) {
[0]=>
string(5) "Hello"
[1]=>
array(3) {
[0]=>
int(1)
[1]=>
int(2)
[2]=>
int(3)
}
[2]=>
int(123)
}
「まとめて一つの塊」として扱いたい場合に向いています。
print_r / var_export との違い
print_r()
→ 値を人間に読みやすい形式で表示。ただし型や文字数は分からない。var_export()
→ 有効な PHP コードの形式で出力(コピー&ペーストで再利用可能)。var_dump()
→ 型・サイズ・値を詳しく表示。デバッグで最も情報量が多い。
見やすくする工夫(ブラウザ向け)
ブラウザで確認するときは、<pre>
タグで囲むと見やすくなります。
<?php
echo '<pre>';
var_dump($someVariable);
echo '</pre>';
インデントや改行が保持され、ネストした配列やオブジェクトも見やすくなります。
まとめ
var_dump()
は 型・サイズ・値を確認できる強力なデバッグ関数。- 複数の引数を同時に渡すことも可能。
- 配列にまとめると一塊の構造をチェックできる。
- ブラウザでは
<pre>
タグを使うと視認性が向上する。
ちょっとした確認から複雑な配列やオブジェクトの調査まで、var_dump()
を上手く使えばデバッグ効率がぐっと上がります。
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