インストールから基本的な使い方までをわかりやすく解説
Visual Studio Code(以下 VS Code)は、macOS での開発作業に欠かせないエディタです。
その VS Code を ターミナルから直接起動できる「code」コマンドを使いこなせると、作業効率は大きく向上します。
本記事では、macOS に絞って
code コマンドの導入方法から、実務でよく使う操作、トラブル対処までをまとめて解説します。
codeコマンドとは?
code コマンドは、ターミナルから VS Code を操作するためのコマンドです。
代表的な使い方は次のとおりです。
code .
これは
「今いるディレクトリを VS Code で開く」
という意味になります。
Web制作、PHP、JavaScript、WordPress、Laravel など、
macOS での開発ではほぼ必須と言えるコマンドです。
macOSでのインストール方法(PATH設定)
macOS では、VS Code 側の操作で簡単に code コマンドを有効化できます。
手順
- VS Code を起動
- メニューから
View → Command Palette… を選択
(ショートカット:Cmd + Shift + P) shell commandと入力- Shell Command: Install ‘code’ command in PATH
を選択 - ターミナルを完全に終了し、再起動
※ ターミナルのタブを閉じるだけでは反映されない場合があります。
インストール確認
ターミナルで以下を実行してください。
code --version
バージョン番号が表示されれば、設定は完了です。
macOSでの基本的な使い方
現在のフォルダを開く(最重要)
code .
- プロジェクトのルートディレクトリで実行
- VS Code がそのフォルダ構成を丸ごと読み込みます
開発現場で最も使われる操作です。
ファイルを直接開く
code index.php
code functions.php
Finder を開かずに、
ターミナル → VS Code へ素早く移動できます。
新しいウィンドウで開く
code -n .
既に VS Code を開いていても、
別ウィンドウとして起動したい場合に使用します。
既存ウィンドウを再利用する
code -r .
- 同じ VS Code ウィンドウで
- フォルダだけを切り替えたい場合に便利です
行番号を指定して開く(実務で非常に便利)
code -g path/to/file.php:120
エラーログやスタックトレースから
該当行へ一発でジャンプできます。
ファイルの差分を表示する
code -d old.php new.php
- 修正前後の比較
- レビューや検証作業
に役立ちます。
拡張機能の操作(ターミナルから)
インストール済み拡張機能の一覧
code --list-extensions
拡張機能をインストール
code --install-extension bmewburn.vscode-intelephense-client
GUI を開かずに環境構築が可能です。
macOSでよくあるトラブルと対処法
code: command not found と表示される
原因
- PATH が反映されていない
- ターミナルを再起動していない
対処
- VS Code で
Shell Command: Install 'code' command in PATH
を再実行 - ターミナルを完全終了 → 再起動
- 確認
which code
正常であれば /usr/local/bin/code などが表示されます。
zsh / bash を意識する必要はある?
macOS(Catalina以降)は zsh がデフォルトですが、
通常は 設定ファイルを手動で編集する必要はありません。
VS Code のコマンドから PATH を追加すれば十分です。
実務でのおすすめ運用例
cd ~/projects/my-site
code .
code -g storage/logs/error.log:345
- ターミナル操作と VS Code をシームレスにつなぐことで
- Finder をほとんど使わずに作業できます
まとめ
- macOS では VS Code のメニューから簡単に code コマンドを有効化できる
- 設定は一度だけでOK
- 実務で使うのは主に
code .code -g ファイル:行番号- PATH の手動編集は基本不要
VS Code を使っているなら、
code コマンドを導入しない理由はありません。
ぜひ日常の開発フローに取り入れてみてください。


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