エックスサーバーでRedisをインストール、起動、設定変更する方法

エックスサーバーでRedisをソースからインストールし、起動・停止・再起動する方法、設定変更について解説します。さらに、設定ファイル redis.conf の変更とその適用方法についても紹介します。

Redisのインストール手順

1. Redisソースの取得

まず、Redisのソースコードを公式サイトから取得し、解凍します。

$ wget https://download.redis.io/redis-stable.tar.gz && tar xf redis-stable.tar.gz

2. ディレクトリの移動

ダウンロードしたディレクトリ redis-stable に移動します。

$ cd redis-stable

3. コンパイルとインストール

次に、Redisをコンパイルし、指定したインストール先にインストールします。

$ make && make PREFIX=~/redis-server install

Redisの起動と停止、再起動

Redisがインストールできたら、実際に起動・停止・再起動を試してみましょう。

起動

Redisサーバーをバックグラウンド(デーモン)で起動するには以下のコマンドを使用します。

$ ~/redis-server/bin/redis-server --daemonize yes

停止

Redisを停止するには、redis-cli を使って SHUTDOWN コマンドを実行します。

$ ~/redis-server/bin/redis-cli shutdown

または、プロセスID (PID) を使って直接停止することも可能です。まず、プロセスIDを確認します。

$ ps aux | grep redis-server

表示される redis-server の行の最初の数値がプロセスID (PID) です。例えば、PIDが 12345 ならば、以下のようにして停止できます。

$ kill 12345

再起動

設定変更やメンテナンス後に再起動が必要な場合は、上記の停止コマンドを実行した後、再度起動コマンドでRedisを再起動します。

$ ~/redis-server/bin/redis-server --daemonize yes

設定ファイル redis.conf の変更

Redisの設定は redis.conf ファイルで行います。redis.conf は、Redisのソースディレクトリ redis-stable にあります。必要に応じて redis.conf をコピーしてから設定を変更します。

設定ファイルの場所

Redisをソースからインストールした場合、redis.conf は以下のディレクトリにあります。

~/redis-stable/redis.conf

このファイルをRedisサーバーのディレクトリにコピーして利用することができます。

$ cp ~/redis-stable/redis.conf ~/redis-server/

設定ファイルの編集

redis.conf の設定を変更するには、以下のコマンドでファイルを開きます。

$ vi ~/redis-server/redis.conf

例えば、データの永続化を無効にするには、以下の行を追加または変更します。

save ""

設定変更後の起動

redis.conf の内容を変更した後は、Redisを再起動して設定を反映させます。まずRedisを停止し、再起動します。

$ ~/redis-server/bin/redis-cli shutdown
$ ~/redis-server/bin/redis-server ~/redis-server/redis.conf --daemonize yes

これで新しい設定が適用されます。

Redisサーバーのプロセス確認

Redisが起動しているか確認するには、ps aux コマンドで redis-server のプロセスを確認します。

$ ps aux | grep redis-server
xxxx      31738  0.0  0.0 268208  8564 ?        Ssl  11:21   0:00 /home/xxxx/redis-server/bin/redis-server *:6379
xxxx 35774 0.0 0.0 112840 2340 pts/1 S+ 11:21 0:00 grep --color=auto redis-server

もし redis-server プロセスが表示されない場合は、Redisが正常に起動していない可能性があります。起動に成功していれば、redis-server プロセスが一覧に表示され、プロセスIDも確認できます。

動作確認

起動が確認できたら、Redis CLIを使って動作確認します。PING コマンドを送信して PONG が返ってくれば正常に起動しています。

$ ~/redis-server/bin/redis-cli
127.0.0.1:6379> PING
PONG

Redisのバージョン確認

最後に、Redisのバージョンを確認するには以下の1,2いずれかのコマンドを実行して確認します。

1

$ ~/redis-server/bin/redis-server --version
$ ~/redis-server/bin/redis-server --version
Redis server v=7.4.1 sha=00000000:1 malloc=jemalloc-5.3.0 bits=64 build=fd8aee2a7fb61942

2

$ ~/redis-server/bin/redis-cli INFO server | grep redis_version
$ ~/redis-server/bin/redis-cli INFO server | grep redis_version
redis_version:7.4.1

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