相続の取り分がわかるツールを、テスト付きで13分で公開

自社の便利ツール集「シルギア」に、法定相続分・遺留分の計算ツールを1本追加して公開しました。条文の分岐がそのまま仕様になる題材で、AI駆動開発で「速さ」と「正しさ」を両立できるかを実証した事例です。

▶ 公開中のツール:相続の取り分がわかるツール(シルギア)

何を作ったか

家族構成を選ぶだけで、民法どおりの取り分を分数と割合で表示するツールです。代襲相続(孫・甥姪)、父母の一方だけが同じ兄弟姉妹(半血)、遺留分の按分まで扱います。

相続の取り分がわかるツールの画面
家族構成を選ぶと、法定相続分と遺留分が分数と割合で表示されます。
処理の流れと役割 ─ テスト付きのAI駆動開発

人が方針を決め、AIが実装、機械がテストで検算します。速さと正しさを両立させる進め方です。

担当者(人)開発(Claude Code)自動テスト(プログラム)
1
担当者(人)
題材と方針を決める

「条文の分岐がそのまま仕様になる」相続の計算を選び、“計算とテストを分ける”方針だけ先に決めました。

2
開発(Claude Code)
設計・実装・テスト作成

計算ロジックを画面から切り離し、民法の条文ごとにテストを書きながら実装しました。

3
自動テスト(プログラム)
条文ごとに検算する(21件)

実際に流して、遺留分の計算誤り(配偶者を8分の3としていた/正しくは2分の1)を公開前に発見しました。

ポイント:速く作っても、公開前に誤りへ気づける。速さと正しさは両立できます。
4
担当者(人)
確認して公開

内容を確認し、便利ツール集「シルギア」に公開。着手から本番公開まで13分でした。

この13分は、共有デザインや公開手順などの“土台”が整っている状態に1本足した時間です。ゼロから作った時間ではありません。

結果(かんたんに)

着手から本番公開まで12分56秒(既存の仕組みに1本追加した時間)。民法の条文ごとにテスト21件を書き、すべて通過しました。

テストが法律の誤りを1件、公開前に捕まえた

遺留分の計算過程で、配偶者と兄弟姉妹が相続人のケースの配偶者の遺留分が 8分の3 になっていました。正しくは、兄弟姉妹は遺留分をもたないため 配偶者は2分の1 です。テストが無ければ、法律の誤りを載せたまま公開していました。速く作れることより、間違いに気づける仕組みがあることのほうが価値があります。

この進め方は、料金表・業務規程・法令のように「条件分岐がそのまま仕様になる」システムに向いています。ご相談はお問い合わせから。